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AdMob(AdSense)でアカウント停止された件

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ある日突然『お客様の Google サイト運営者 / パブリッシャー アカウントが無効になりました』という1件のメールが届く。
この日の事は一生忘れることは無いと思いますが、同じ境遇の人がいて何かの役に立てば、ということで記します。
※この記事を書いた今現在もアカウントは停止されたままです

メールが届く

AdMobは自社アプリに導入しており、2015年がピークだったが、この1年位前から再び力を入れはじめ、収益もいい感じに上がってきていた。
ウチの場合、12月が圧倒的に収益が良いので俺の中で1年の集大成!というような位置づけの月。
また、自社アプリの広告収益を上げるべく、他の事業はストップして、これを専業としていた。

この頃はiPhoneのAdSenseアプリで30分毎に数値をチェックしている感じ。
朝目覚めたら、先ず数値チェック、というのが日課になっていた。

2019年12月13日 14時を過ぎた頃、いつものようにAdSenseアプリで数値をチェックしようとしたら『データなし』みたいな感じになっている。
バグかな?と思ったら英語のメールが届く。
Your Google Publisher Account has been disabled(お客様の Google サイト運営者 / パブリッシャー アカウントが無効になりました)』
ウチは俺が普段使ってるメールアドレスと、デベロッパーアカウント用のメールアドレスがあるのだが、俺に届くメールは英語、それ以外は日本語。
んで、英語のメールをGoogle翻訳すると非常に冷たいというか冷徹な印象を受けるメール。
(結果論だが、日本語のメールを最初に読んでたら、違っていたのかも)

以下がメール全文。

Hello,

With our advertising programs we strive to create an online ecosystem that benefits publishers, advertisers, and users. For this reason we sometimes have to take action against accounts that show behavior towards users or advertisers that may negatively impact how the ecosystem is perceived. In your case, we have detected invalid traffic on your account (Publisher Code: pub-9999999999999999) and as a result it has been disabled. Because of this, the ability to serve and monetize through all products which depend on AdSense will also be disabled (for example, AdMob and YouTube).

We understand that you may want to know more about the invalid traffic we’ve detected. Because this information could be used to circumvent our proprietary detection system, we’re unable to provide our publishers with information about specific account activity.

For Ad Exchange Publishers:

Ad Exchange account disabled for invalid traffic

Once you’ve made changes to your site(s), app(s), channel(s) to correct the violation and comply with our program policies, you can reach out to us using our appeal process. Please be sure to provide a complete analysis of your traffic or other reasons that may have generated invalid traffic in your appeal. pub-9999999999999999 is your publisher code, which you can enter into the appeals form to identify your account. Before submission, please review the list of the top reasons for account closure.

Thanks for your understanding.

Sincerely,

The Google Ad Traffic Quality Team

すぐに申し立て

とにかく1分1秒も惜しかったのと、不正など全く心当たりがないので、すぐに申し立て。
※実は、これが一番やってはいけないパターン

申し立ての内容は、『全く心当たりが無い。何かの間違いだと思う。今すぐに解除してほしい。』みたいな感じだったと思う。
その後、自動返信メールが届く。

メールの内容は以下。

お客様

お申し立てを受領いたしましたのでお知らせいたします。

お客様のお申し立てにはできるだけ早く対処いたしますが、現在数多くのメールが寄せられているため、1 週間程度またはそれ以上かかる場合もありますのでご了承ください。なお、このアカウントで以前にも申し立てを行っている場合、今回または今後の申し立てについては対処いたしかねます。

また、AdSense アカウントの無効化に対して申し立てを行っても、必ずしもアカウントが再度有効になるわけではありませんのでご了承ください。

不正行為のため無効となったアカウントについてご質問やご不明な点がありましたら、下記の URL をご覧ください。
リンク

ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

Google AdSense チーム

AdMobの担当者に聞く

申立はしたものの、そわそわ落ち着かない。
AdMobは創業当時から導入しており、Google主催のセミナーも毎回参加していたので、AdMobの担当者にも問い合わせてみた。

問い合わせた内容は2つ。
・不正の心当たりは全くないがアカウントは、いつ再開されるか?
・22日に振り込まれるはずの先月の売上、こちらはどうなるか?

担当者からの回答は、
『アカウントの再開については、申し立ての結果が来るまでお待ち下さい。先月の売上に関しては予定通り振り込まれるので、ご安心ください。』
とのこと。
まぁとりあえず一安心といったところか。
※後にこの回答が俺を苦しめることになる(後述)

他のアドネットワークに切り替え

こうしている間も広告は配信されれず、損失を出し続けている訳で。
他のアドネットワークに切り替えるべく、業者の選定をした。

以下は完全に個人的見解です。

i-mobile Ad Network

こちらは、版権のあるキャラクター等々で導入実績があり、わりかし収益も良いので導入しようと思ったが。
ライブラリを導入するのに手動(Pods等を利用できない)なので断念。
(運用コストがかかる)
※手動だとライブラリを抜く時が大変

nend

こちらも導入実績はあり。
まずはこちらに切り替えたが、広告在庫がゲーム系なのでウチみたいなツール系とは相性がよくないみたい。
単価はすごく良いが収益がイマイチだった。
ただ、担当者も柔軟に対応してくれて、とても印象が良かった。

Facebook Audience Network

こちらはAdMobのメディエーションで導入実績あり。
凄まじい収益性だったのでnendの次に、こちらに切り替えた。
Facebook Audience Network(以下FAN)は収益の報酬等がFacebookで管理されているのでAdMobとは全く別。
AdMobの収益がゼロになっても振り込まれたので大変助かった。

ただFANにもデメリットはあって、基本スマホ端末にFacebookアプリがインストールされていてログインされた状態でなければ広告は表示されない。
なので当然フィルレートは低めになる。

Ad Generation(アドジェネ)

こちらも過去に導入実績あり。
バナー・ネイティブ・インタースティシャル・動画リワードと様々な広告に対応していて、メディエーションの設定もできる。
最終的にはこちらを使っている。
収益的には、AdMobの全盛期の頃に近づきつつあるときにコロナが発生し、収益が下降したので、なんとも言えないが。
eCPM等々も割りかし良い感じ。

申し立ての回答が届く

2019年12月22日、申し立ての回答がメールで届く。
以下が原文。

Hello,

Thank you for your appeal. We appreciate your continued interest in the AdSense program. However, after thoroughly reviewing your account and taking into consideration the information that you have provided, our specialists have confirmed that we are unable to reinstate your AdSense account.

Please note that your account will not receive further payments nor any reissue of previous payments. Your outstanding balance and Google’s share of the revenue will both be fully refunded to the affected advertisers. You are not eligible for further participation in the AdSense program due to violation of our Terms of Service, so you may not create new accounts.

We understand that you may want more information about your account activity, however, in order to protect our proprietary detection systems, we are unable to provide further details. Thank you for understanding.

Sincerely,

The Google AdSense Team

届いたのは日曜日の辺りは薄暗くなってきた17時近く。
この時の絶望的な気分は一生忘れることは無いだろう。

資金繰りに奔走

会社の資金繰りは社員を雇っていた頃に比べれば全然健全なのだが。
資金繰り表を見ると先月の売上が振り込まれるか否かで大きく変わってくる。

2019年12月23日、本来であればAdSenseから広告収益が振り込まれる頃。
まだ振り込まれない。
嫌な予感がして、Twitterで検索してみると振込日は昨日だったっぽい。ウチには振り込まれなかった。
AdMobの担当者の言葉を信じていたので、本当に奈落の底に突き落とされた気分。

ただ落ち込んでる暇もない。資金繰りは1〜2ヶ月程度の余裕はあるが何とかせねば。
ということでメインバンクと日本政策金融公庫に融資の申し込み。

世の中にはクリスマスソングが流れて、クリスマスケーキやプレゼントを手にした人々を横目に、師走の街を資金繰りで奔走した。
若干だが、クリスマスソングがトラウマになりそうだった。
※結果的には公庫から融資を受けた

主力事業の切り替え

ということで年末年始は何とも言えない気分で過ごした。
融資の結果も年末年始を挟むので時間がかかる。

今までは自社アプリの広告収益が主力事業だったが、切り替えることにした。
SES事業を主力として自社アプリの広告事業は2番目。

アカウント停止の原因

年末年始は時間もあったし、もう一度Firebaseのアクセス等を解析。
不正とされた原因を徹底的に調べた。

で、以下は憶測だが、多分原因は以下。
iOS版メモ帳でメモ一覧リストの一番上のバナーがコンテンツと被っていた。
ユーザーは自分が書いたメモを編集しようとタップするがバナーが邪魔していた。これによってバナーのクリック数とeCPMが跳ね上がった。
これ、全ての端末で発生した訳ではなく、把握してるのでiPhone5s or iPhoneSEのみ。
弊社のテスト端末には無いので、テストで見逃した。
しかも悪条件が重なったのだが。

メモ帳のユーザーは圧倒的にブラジルとロシア。
ブラジルとロシアだと、iPhoen5sとか、まだまだ全然現役で使われてるのだが。
そもそも日本のユーザーが少ないのと、国内のiPhoen5s等のシェアって数%。

さらには、日本・韓国のユーザーというのは、とにかく辛口。
ちょっとでもバグがあろうものなら★一つですぐに辛辣なレビユーを書いてくる。
が、海外のユーザーって、とにかく優しい。
バグがあっても、『今はバグがあるがそれ以外はOK』★4つ。とかがざら。

俺は、基本的に悪いレビューしか目を通さないので、このバグの把握に半月以上掛かった。

広告収益でいうと、eCPMとクリック率が爆上げ。
当時はバグがあることも知らず、売上も上がったし結構嬉しかったのを覚えている。

AdMob側からすると『故意にユーザーに対しバナークリックを誘発することは禁止』みたいなのがあるので、これに抵触したのかな、と。

このコンテンツにバナーが被る事象、iOS13になって突如として発生した。
OSのバージョンアップとともに解消されたから、OS側のバグもあったのかも。

再度の申し立て

原因は推測ではあるが特定できたので、FirebaseやGoogleアナリティクスのログを元に約1ヶ月程かけて申し立て内容を作成。
何度も吟味した。
※申立内容はアカウントが復活したら載せようと思ったが、しなかったので割愛

2020年1月10日、再度申し立てをした。
が、10分後に自動返信メール。
以下が原文。

AdSense をご利用のお客様

お申し立ての際に追加の情報を提供していただき、また AdSense プログラムのご利用をご要望いただきありがとうございます。しかしながら、アカウントのデータを再度確認し、ご意見を検討しました結果、お客様の AdSense アカウントの再開は不可能であることが確認されました。

Google の無効なクリックや再審査に関する詳細は
リンク でご覧いただけます。なお、アカウントが無効となったサイト運営者様は、今後 AdSense プログラムにご参加いただくことはできませんのでご了承ください。

何卒ご理解いただけますようお願いいたします。
Google AdSense チーム

色々調べまくったが、アカウントの申し立ては7回行うと、以降未来永劫スパムとして扱われ再開は不可能とのこと。
申し立てから半年以上開けて、再度申し立てしてアカウントが復活した記事をいくつか見た。

2020年7月14日、再度申し立て。
前回のようにすぐに返信メールも来ない。ちゃんと担当者が読んでくれてる事を期待しつつ。
AdMobが復活したら売上も過去最高になるよなーと淡い期待をしてみたり。

翌日、何度か見た自動返信メールが。
これで完全に気持ちが吹っ切れた。
AdMobなんか知ったことか!

まとめ

今回のアカウント停止。誰が悪いか?と言われば100%弊社(俺)に非がある。

起業して実感したが、調子の良い時、業績が好調な時なんて社長なんて誰でもできる。誰でもいい。
肝心なのは、ピンチになった時、業績が悪化した時。
その時どう判断して行動したかで今後が大きく変わってくると思っている。

今回のアカウント停止で、掴み取った事といえば、弊社が提供する主要アプリに関しては、WEB上で4つのアドネットワークにリアルタイムで切り替えられるようになった。リスクヘッジ。
これに関しては、かなり早い段階から実現したいと思っていたが、後回しになっていた。

何度目かの経費削減、キャッシュフローの見直しを行ったので、会社の財務状況が大幅に改善した。
少なくとも8ヶ月間、会社の売上がゼロになっても、びくともしない。

コロナの影響をほぼ受けなかった。
アプリの広告収益を主力事業から外したのが結果的に良かった。

結果的に、悪いことばかりでもなかった。

最後に。
その当時、その状況を上手く表しているというか。
何度も聴いた曲を。
中島みゆきの『ファイト!』満島ひかりバージョンを。

ファイト!闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!冷たい水の中を
震えながらのぼってゆけ

ファイト!闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!冷たい水の中を
震えながらのぼってゆけ

株式会社woodsmallの小林でした。

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プロフィール


代表取締役 小林 高志
1999年からシステムエンジニアとして、クライアントサーバのシステム構築、WEBシステムの開発、Androidアプリの企画・開発、iPhoneアプリの企画・マーケティング等に携わる。
2012年からカメラマンとして都内のスタジオに従事。
2012年、株式会社woodsmall創業。
2013年5月に代表取締役に就任。
自身の半生を綴った書籍を出版するのが、個人的な目標。
趣味は、カメラ・車・バイク・料理。

代表取締役の略歴はこちら

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